colorful HOME STAY感想②
「HOME STAY」好きな場面
(がっつりネタバレです!未視聴の方は以下注意です…!)
●彩雲のシーン
とてもきれいな場面。美月からの電話を受けて窓から顔をのぞかせるシロの表情が大好きです。この場面は、物語の序盤にあることにすごく意味があると思いました。(=きっと、この物語は幸せな結末を迎えるんだなと思わせてくれるから)いろんな色がちりばめられたこの作品、色彩豊かな演出にはたくさんのメッセージが込められているのだと思っているのだけど、視覚的にもすごく楽しいです。
●美月とのデート準備!のシーン
ずっとシロがかわいいったら!
美月にメールを返しながら椅子でくるくる回るシロ、洋服が決まって鏡に向かって微笑むシロ、切られていく髪の毛に目線を落とすシロ、靴紐をきゅっと縛って歩き出すシロ.......かわいい!!!!!!!
このシーン、Mrs. GREEN APPLEの「ロマンチシズム」が流れるんだけど、この曲が、シロのわくわく高鳴った気持ちをよりいっそう感じさせてくれて、すごく良い!
●保健室のシーン
クラスメイトにからかわれて、怪我をしてしまったシロを昌が手当てする場面。
昌が真を想う気持ちが痛いほど伝わってくる。
杏奈ちゃん、台詞の間の取り方が絶妙で、この場面に限らず杏奈ちゃんのお芝居すごいなって思いました。
●アクアリウムのシーン
美月とのシーンは綺麗なシーンがすごく多いけど、ここは特に。水槽越しに手を重ね合わせるシーンは思わず息を止めて見惚れてしまいます。水の中にいるような幻想的なBGMと、あえてBGMだけの映像にあとから会話の音声を重ねている演出がとても好き。
この時、シロは美月に夢中だけど、美月の目線はゆらゆら泳いでいて、美月は明るいだけじゃなくて、きっと何かに悩んでいるんだなって、気づかされた瞬間だった。
●真の遺書を読んだシロが、昌につらく当たるシーン
つらい…!昌の寄り添った声は、シロの耳には一切届かず、それどころか投げやりな態度で昌を傷つけてしまう。約束の花火大会の日だから余計につらい。
ここの長尾くん、作中のなかでも特に、これまで見たことがない長尾くんで、真っ暗で光の無い黒目で昌を追い詰める姿、ぞっとしてしまったよ…!
●真が遺書を読むシーン
遺書の内容とともに、過去と現在が重なっていく場面なんだけど、真のシーンを読んでいるの、シロじゃなくて真だ!って長尾くんの声の演技の変化で分かって鳥肌が立った。暗闇に飲み込まれたしまった真の震えた涙混じりの声、苦しいけれど、長尾くんのお芝居が好きだなって強く感じさせてくれたシーンでした。
●満の気持ちが爆発するシーン
最初に泣いて、1番泣いた場面でした。真の死に際に立ち会ってしまった満は、弟を失った時の恐怖、戻ってきてくれた喜びを全部押し殺して、わざと真に冷たく当たっていたから、その気持ちが溢れたシーンはグッと来たし、歩くんのお芝居がもうすごい。(歩くん、視聴者の心をがしっと摑むお芝居をする俳優さんなので、歩くんが君が演じる役は毎回すごく好きになるんだよなあ。)それを受けたシロの表情は、満が歩くんだったから、長尾くんは引き出すことができたんじゃないかな、と思っています。
(このシーンで満の「言葉にしなきゃ何も伝わらないんだ」って台詞があるんだけど、それ以降の小林家の場面、会話が一切なくて、でもちゃんと通じ合ってる。結局家族って、言葉にできなくて傷つけてしまうことも、その逆で言葉がなくても通じ合えることもある、そんなものだなって。)
●シロが昌に謝るシーン
1番大好きなシーンです!昌が選んだ真の絵を見たときのシロの表情、昌の台詞、涙がぽろぽろこぼれてきました。思い返せば真のそばにずっといたのは昌で、2人が2人の時間を笑顔で、愛おしそうに共有している姿に、胸がぎゅっとなった。そのあと、シロがクイズに答えるシーン、シロの頭の中を駆け巡る真の記憶の中にある、真が書いた花火の絵を昌と見ているとこも大好き!
●答え合わせ後、真と管理人のシーン
これまでころころ姿を変えて現れた管理人さん、クイズに正解した真を祝福しにやってきたのは1番最初にクイズを出題した管理人と同一人物で、濱田岳くん演じる管理人さん。「おめでとう、シロ」「真、しぶとく生きなね。」コミカルなのに、優しい口調、ちゃんと心に届く台詞。真も、すごくいい顔してるんです。人生もうちょっと気楽になってみてもいいのかなって、心がすっと軽くなる場面でした。
.......これで本当に絞ったの?!っていう文量になってしまったけれど(笑)、全然足りないくらい、どのシーンも魅力的で、とにかく私はこの「HOME STAY」という映画が大好きです。Amazonプライムビデオで観られるので、どうか皆さんも!ぜひ!!!!!!!(雑な宣伝で締めくくること、反省はしている…。でも本当に!すごく素敵な作品なので、たくさんの人に届くといいなと思っています。私もたくさん観ます(^^))