ほどほどに、精いっぱい HOME STAY感想①
「HOME STAY」
Amazonが手掛けた初の日本映画。原作は森絵都さんの「カラフル」。
主演を務めたのは、なにわ男子の長尾謙杜くん。
初めての主演映画、その喜びをリアルタイムで長尾担として感じられたこと、その作品がこんなにも愛おしい作品だったこと、本当に幸せ!胸がいっぱいです。
主演ってすごいんだなあ~!
だって、画面がずっと長尾くんなんだもん!(小学3年生の感想(笑))
はいったん置いておいて、、、私は特に、長尾くんの表情と声色のお芝居が大好きなんですが、今作…炸裂していましたよね!!!ほとんどの場面は”真として振る舞うシロ”を演じなければいけないという、複雑な役だったのにもかかわらず、感情の変化を感じ取った繊細なお芝居は見事でした。
(好きなシーンのあれこれは(好きなシーンしかないですが…)ピックアップしてまた別で書いていますのでそちらも良ければぜひ。)
いや~!これは長尾くん、演技のお仕事、増えちゃうなあ~!!忙しくなるぞ~と、鼻高々(笑) でも本当に、心からこう感じさせてくれる長尾くんは、誇らしくてかっこよくて、自慢の自担。デビューを知る前、高校卒業直後、初めてほかのメンバーが一緒にいないお芝居の現場、Amazon初の大きなプロジェクト...抱えるものはすごく大きかったであろうこの現場、長尾くんらしくやり切って、お芝居が楽しい!と思えていること、すごく素敵なことだなって感じるし、すごく嬉しい。私の中ですごく大切な曲になった、主題歌「袖のキルト」に合わせて1番最初に流れてきた名前は、すごくかっこよかった。
高校卒業直後、ファンはみんな派手髪にすると思っていたのに、急に黒髪短髪になってざわざわしたこと(笑)、少年倶楽部のユニットコーナーに一向に出てこなかったこと(笑)、主演映画の発表があった日に驚いて腰が抜けたこと(笑)、何回も何回も予告編を見て、2月11日を心待ちにした毎日の思い出は、「HOME STAY」という作品とともに、大切な宝物です。
この役を演じきってくれて、この作品を届けてくれて、ありがとう。ちゃんと届いたよ。
共演者のみなさんも、本当に素敵な方ばかりで!
一途に真を思う健気な気持ちが痛いほど伝わってきた山田杏奈ちゃん演じる昌。
明るい女の子の裏で、誰にも言えなかった悩みを吐露するシーンが印象的だった八木莉可子ちゃん演じる美月。
本作では1番辛い心情を抱えていたと思うな、思いが溢れたシーンでのお芝居が忘れられない望月歩くん演じる満。
長尾くんを含んだ若手さん4人が演じた役は、役者さんたちのみずみずしくて、まっすぐなお芝居が胸に刺さって、4人とも本当に魅力的だったなと思います。真、昌、美月、満、4人のことが愛おしくてたまらないです。
穏やかなお人柄と、優しい声色が大好きな石田ひかりさん。
気迫あるお芝居とやさしさに溢れたお芝居のギャップが素敵な佐々木蔵之介さん。
お二方が長尾くん演じる真の両親を演じてくださったのは個人的にとてもうれしくて、小林家のシーンは特に見入ってしまいました。
そして管理人さん!本当に豪華で演技派な役者さんが勢ぞろい!
コミカルで個性的な、それぞれの管理人さん登場シーンが本当に楽しかったです。
毎日生きていると、どうしようもなく辛くて、苦しみで目の前が真っ暗になって、闇に飲み込まれそうになってしまう日もあるけれど、ワクワク胸が音を鳴らして、喜びで目の前がキラキラ輝いて、愛おしい気持ちが溢れてやまない日もある。
いろんな色を持った人たちが、みんなで笑ったり怒ったり悲しんだり、手を取り合ったり愛し合ったり傷つけあったり、繰り返す中でカラフルに色づいていく世界を私たちは生きていて、喜の感情に溢れた日も、負の感情に飲み込まれた日も、毎日が自分自身の人生なんだ。
100日間のホームステイを通して、大切なことに気づいた真、
そして、真のホームステイを見届けて、大切なことに気づいた私。
ほどほどに、だけど精いっぱい、カラフルな人生を生きていきたい。ね、真!
どうかこの作品を通して、たくさんの人の人生がカラフルに色づきますように。